ぐんま

絶妙なコシと柔らかさ。五代目 花山うどんの鬼ひもかわは美味かった。

五代目花山うどん のれん

群馬に住むようになって4年。

ひもかわうどんを食べたことがない。

きしめんのような薄くて幅広の見た目に惹かれるが、「わざわざ食べに行く程のものかな?」と思い、これまで避けていたせいだ。

見た目インパクト大の食べ物は旅行では必ず食べるが、日常だとなんというか手を伸ばしにくい。雑誌もインターネットも見た目の情報ばかりで、味の情報がほとんどないからだ。

「美味いのか、そうでもないのか、分らないからお店に行きにくいな」、そう思っていた。

ある日、館林に美味いひもかわうどんの店があると職場の人に教えてもらった。

「珍しくて、かつ美味いなら行ってみるか」

そう思い、館林の名店「花山うどん」へ車を走らせた。

うどんの大会で3連覇する、ものすごい名店らしい

五代目花山うどん 店内写真

たくさんのトロフィーがオレンジ色に照らされ、並んでいた。

どうやら「うどん天下一決定戦」という大会で3連覇を成し遂げた時のトロフィーのようだ。

「うどん天下一決定戦」は2014年から2017年に原宿で開催されていたうどんの大会らしい。

表参道で開催されるくらいなのでグルメな大会だったのだろう。

というか、3連覇ってすごいな。かなりの王者っぷりだ。

1度の優勝だけではなく、連覇したその先の栄光。ライバルの対策を2度も打ち破った強さ。

目指したとしても普通はたどり着けない境地だ。

野球で言えばソフトバンク、サッカーで言えばクリロナ、ナオト・インティライミで言えばナオト。

その強さにたどり着くには圧倒的な実力と絶え間ない修練が必要とされる。3度も頂点をとったうどん、これには期待が高まる。

メニューをパラパラとめくり、決めたのは「鬼ひも川」。大会で優勝したメニューだ。どうせなら優勝したメニューを食べてみたい。

上品な出汁に、独特な食感と小麦の旨味がおいしい

温かい鬼ひもかわ温かい鬼ひもかわ 1000円

たぬきのお腹にうどんと肉と野菜が詰められていた。

このたぬきのうつわ、色合いと質感がうどんの和な感じとマッチしていて素晴らしい。さすがぶんぶく茶釜の舞台である館林のお店だ。

スープは海鮮系の出汁をベースにしつつも、醬油と塩でまとまっている。ひと口飲むと、塩味が前面に出てくるが、その後に醬油と出汁の奥深さが広がる。

2段構えのスープのような感じだ。パンチ力と繊細さを兼ね備えていて美味い。

鬼ひもかわ

麺は本当にびっくりした。口に入れて噛んでいると、いつのまにか口の中で溶けてゆく。初めて食べるタイプの麺だ。噛んでモチッとした瞬間に、ふわっと口の中に吸収されていく。独特な食感で、本当に美味い。

うどんのコシを絶妙にコントロールして、小麦粉の美味さ、柔らかさ、噛み応えを調和させている。ものすごいうどんだ。

まとめ

ひもかわうどんの写真を見るともっと幅広なものが多い。もしかすると花山うどんのひもかわうどんは亜流なのかもしれない。

ただ、花山うどんの麺のモチモチとした食感でこれまでに食べたことのない味で、めちゃくちゃに美味かった。

館林は麺類が美味いイメージがあるので、もっと開拓していきたい。

 

ABOUT ME
たんぺい
群馬在住のフリーライター。まんぷくトラベラーとして巡った全国のご当地グルメを記録しています。

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