だっ、ダメだっ!!!
どうしても、高崎パスタの説明ができないっ・・・・!!
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あっ、いきなり悩んでいる姿を見せて申し訳ありません。
ちょっと、今回の記事で悩んでいました。
高崎パスタの名店かつ個人的に大好きなボンジョルノの紹介をしようと思っていたんですが、どうしてもですね、高崎パスタというものについてうまく説明ができないんです。
高崎パスタの名店を紹介するからには、「こういったタイプのパスタが高崎パスタでその中でもこのお店がおすすめです」、と紹介したいという思いがあります。個人的な思いでしかないんですが。
もちろん高崎にあるパスタ屋のパスタと言えばそれまでなんですが、そのパスタの特徴をうまく説明できないんですよね。
「ミートソースに細麺が高崎パスタ」ですというような説明がちょっと難しい。
高崎パスタの特徴を捉えるのが難しいのは、高崎市のホームページを見るとよく分かります。
・高崎市は人口当たりのパスタ店が最も多い
・群馬県民は小麦粉が好きなので、パスタもみんなに愛されてきた
・スープパスタは高崎発祥
・お腹いっぱい食べられるのが魅力
まったく高崎パスタのスタンダードについて触れられていないんですよ。
ご当地の麺料理って、ある程度の決まった形があります。
博多ラーメンだったら、とんこつスープ+細麺。
佐野ラーメンだったら、醬油スープ+青竹打ち麺。
冨士宮焼きそばだったら、専用麺+肉かす。
水沢うどんだったら、つるつるした手打・手延麺+ごま、ポン酢のつけ汁。
なので、高崎パスタも「群馬産の手打麺にトマトベースのスープを使用したスパゲッティです」みたいな、どんな料理かという部分を理解したいんですよね。
でも残念なことに、市役所のホームページからは特徴が読み取れません。
かろうじてスープパスタなことと、量が多いことだけは読み取れます。
まあ分からないのは仕方ないので、スープパスタ+量が多いというイメージで高崎パスタを食べ歩いてみました。その時の記録がこちらです。
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▲スパゲッティ専科 はらっぱ 【ビッカンテ】
トマトの旨味、酸味と脂っぽさがバランスよくて、うまい。
麺が全部浸かっていて、すごいスープ量。しかも油が浮かぶほどこってりしている。
スープパスタでこってりしてるのが、高崎パスタなんだろうなって気がしてきます。

▲トラットリア・バンビーナ 【辛口魚介ペスカトーレ】
にんにくと塩味が強くて味覚にガツンとくる味。かなり好みだ。
スープパスタだけど、かなり粘度が高い。そして、こってりしている。
高崎パスタのイメージが、スープ+こってりで固まってきた。
▲洋麺亭 【ベスビオM】
ピリ辛だけどマイルドで食べやすくて、おいしい。もちろん、こってりしている。
なっ、なぜ、Mサイズを頼んだのに特盛サイズで出てくるのだろうかっ!?
店員さんが2人分ですよって言ってたけど、3人分くらいあるぞ・・・
ちなみにめんは300gらしい。
これで確信した。
高崎パスタとは、こってりとして量の多いラーメンのようなスープパスタのことだ。
▲シャンゴ 【シャンゴ風パスタ】
家庭的なとんかつと、甘みにちょっと苦みがプラスされたソースがうまい。麺ももちもちしていておいしい。
とっ、とっ、トンカツ!? なぜっ?
こってりとしたスープパスタが高崎パスタのはず。なぜトンカツを食べているのだろうか。
親子丼を食べようとしたら、鶏肉の上にステーキとウニが乗かって出てきたくらいの衝撃だ。
おいしいけど、おいしさより衝撃が勝ってしまう。
しかもネットや雑誌によっては、このシャンゴ風パスタが高崎パスタって書かれているし。
スープもあればトンカツもあるなんて聞いてないよ・・・
もしかして高崎パスタをひと括りにまとめるのって無理じゃないか?
あ~、もうっ、まったく分からない!!
高崎パスタとは、ラーメンのようなスープパスタなのか、パスタに何か乗せる料理なのか、はっきりしてくれよ。
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こんな感じで高崎パスタの定義化に失敗しました。
おそらく高崎パスタは何かの特徴でひと括りにできなさそうです。
仕方ないので、ぼんやりとした高崎パスタのイメージを説明させていただきます。
高崎パスタとはズバリ、ぐんまが魔改造してしまったパスタです。
ぐんまにはご当地名物として、水沢うどんのような麺料理、もつ煮のようなこってりした汁物、うどん+汁を組み合わせたおっきりがあります。*水沢うどんはつけ汁うどんです
そんな麺と汁に目のない群馬県民が、イタリア生まれのパスタを食べやすいようにアップデートしたのが、高崎パスタです。
アメリカ人が寿司をアップデートして、カリフォルニアロールやフィラデルフィアロールを開発したような感じだと思います。
あと理由は分かりませんが、ぐんまの人はこってりとして量が多い料理を好む傾向にあります。
なので、高崎パスタも量が多くてこってりとしたガテン系のパスタになっています。
高崎パスタは2パターンに分かれます。
こってりとしたスープパスタとパスタの上に肉や魚をオンするタイプです。
高崎パスタの言語化が難しいですが、この辺で許してください。
このガテン系の高崎パスタ。
僕は大好きです。
パスタって男にとって、量も少ないし、おしゃれなので、ちょっと敷居が高いんですよね。
でも高崎パスタのお店は、量の心配もいりませんし、ラーメンっぽさもあるので、男ひとりで入れるくらい敷居が低いです。
何より日本人が食べやすい味に調整されているので、食べやすくておいしいです。
そんなご当地グルメとしてもおいしい高崎パスタですが、個人的に推しているボンジョルノを紹介させていただきます。
キングオブパスタ初代王者!!高崎パスタの古豪 ボンジョルノについて
ボンジョルノは群馬県の高崎を中心に5店舗展開するローカルチェーン店です。
キングオブパスタという高崎パスタのコンテストが年に1回あるんですが、そのコンテストの初代王者でもあります。
最初の大会の後にも優勝していて、準優勝や3位にも輝いています。
初代王者かつ今も進化を続けている姿は、サッカーでいうとウルグアイ代表のようなイメージでしょうか。
関越道の高崎ICと前橋ICの近くに店舗があって、店舗には駐車場もあるので、関越方面の旅行帰りなんかによりやすいお店でもあります。
〇おすすめ店舗
①新クッチーナ店
住所:群馬県高崎市西島町131-2 (関越道高崎ICから10分)
②本店
住所:群馬県高崎市筑縄町50-1 (関越道 前橋ICから20分)
③前橋店
住所:群県県前橋市元総社町649 (関越道 前橋ICから10分)
〇営業時間
・平日・土日祝 11:00~22:30(L.O22:00)
・定休日
毎週木曜日・第3水曜日 ※祝日の場合は営業
ボンジョルノはトマト系のパスタがめちゃくちゃにうまい

一番のおすすめは、初代キングオブパスタで優勝した時のメニュー、ポークカッチャジョーネです。
スープパスタではなく、肉が乗ってる系のパスタです。
このパスタには豚バラ肉が乗っていますが、旨味が強くて半端なくおいしい。
しかもめちゃくちゃ柔らかいです。噛むというより飲むタイプの豚バラ肉ですね。
そして極めつけは、トマトソース。
甘みと旨味が強くて、角もなく、奥行もあります。
このトマトソースが麺とよく絡み、肉とよく絡み、最高なパスタになっています

2番目のおすすめは、ベスビオ系のパスタです。
ベスビオというのは、辛口の魚介トマトスープパスタのことです。
ちなみにこのベスビオって名称はぐんま内でしか使われていません。
ローカル感が強いので、個人的にはこのベスビオが高崎パスタのスタンダードモデルでいいんじゃないかなと思っています。
ボンジョルノのベスビオは、辛さがあまり強くなく、トマトっぽさが強いのが特徴です。
トマトっぽさを表に出しつつ、旨味もあり、酸味が尖っていないので、食べやすくて美味しいです。
まとめ
高崎パスタはローカル感が強い、独特な麺料理です。
あまり群馬県外では知られていませんが、他県から来た人を連れていくと喜ばれます。
個人的にも高崎パスタは大好きなので、もっと店舗が増えるといいなと思っています。
