なにも伝えない、役に立たない文章があってもいい。
いや、お金を出した本やメディアの記事でそんなものがあったら読み手として困るのだけど、個人がなんとなくやっているブログやツイッターに限って言えば、伝えることも役に立たない文章があってもいいと思う。
好き勝手に話をしたい時があるように、好き勝手に書きたい時というのもある。
というか、そもそも、インターネットで言われることの多い、「なにも伝えない」、「役に立たない文章」とはいったいなんなのだろうか?
ちょっと考えてみる。
うーん、おそらく「なにも伝えない」、「役に立たない」文章とは、感情も情報も入っていない文章のことではないかと思う。
読んだ人がフーンとすらならない、「あ……」「……」と悪い意味でことばを失うーーつまりは読み手を置き去りにする文章。
こういった文章は、ブログやnoteのような文章界隈ではタブーとされている。理由は読んでいる人の時間を奪うとか読まれないとかそんな感じだ。
まあ、とにかくなにを言いたいかというと、テキトーでとりとめのない文章があってもいい。
そして、いきなりなんでこんなことを書いているのかというと、いまから自分が好き勝手に書くためです。
自意識がチョモランマのように高い僕としては「世間ではダメとされていること」をやるにあたり外側から見つめる自分を納得させる必要があるので、利根川のように長い言い訳をしてきました。
本当にめんどくさい人間である、なるべく近くにいてほしくないタイプだ。
で、なにを書くのかというと、日記やブログよりも共感や理解を生まない、すべてが書いている個人に収束していくとてつもない内輪向けの文章ーーその名は2021年の振り返りです。
2021年よかったことについて
2021年を振り返って、いいと思ったことを雑に振り返っていこうと思います。
買ってよかったもの
2021年に買ってよかったもの、ナンバーワンは、クロックスのサンダルです。
今年、痛風という病気になりました。
この病気、どんな症状が出るかというと、なんというか足がめちゃくちゃ痛い。
どれくらいの痛さかというと、足の小指にボーリングの球を落としてしまった時の痛みを思い出して欲しいのだけど、その痛みがずっと続く感じです。もしくは黒歴史を思い出す痛みにも近いかもしれません。
僕は中学生のころに聞いたことのないエミネムを引き合いにJ POPをディスっていた過去があるのですが、たまにそのことを思い出しては、とてつもない痛みを感じています。
痛風はこの黒歴史のフラッシュバックと同じくらいの痛みがありました。最悪です。
自分の中で今年の漢字を選ぶとしたら「痛」の字1択、そんな1年でした。
さて、クロックスの話に戻します。
足がめちゃくちゃ痛いので、靴下を履くこともスニーカーを履くこともできない。ここで役に立ったのが、痛む部位に接触しない、足をやさしくくるんでくれるクロックスでした。
このおかげで、なんとか歩くことができました。
クロックスがなかったら今の自分はないと思います。本当に、買ってよかった。
よかったできごと
アビスパ福岡というJリーグのサッカーチームをかれこれ15年くらい応援しています。
アビスパ福岡は基本的にはJ2に所属することが多くて、たまにJ1に昇格してはすぐにJ2に降格するということを繰り返していたのですが、今年はJ1に残留しました。
これは嬉しかったです。
しかも20チーム中8位の順位で、年間で2敗しかしていない絶対王者の川崎フロンターレに大金星を上げたり、6連勝したり。
2年前にJ2の残留争いしていたチームとは思えない出来事がたくさんありました。
嬉しさをたくさんもらえました。
心をつかまれた音楽
あまり音楽は聞かないのですが、THA BLUE HERB(以下、TBH)とCreepy Nutsは新曲が出るたびに聞いています。
TBHに関しては、今年はオリンピックの裏で24時間配信(なぜか正月に再配信する)したり、MCもトラックメーカーもソロで活動したりと聞けるものが多くてよかったです。
そういえばフジロックでBOSSが音楽と政治についてものをいう動画もバズってましたね。
あと、Creepy Nutsは今年、CASEというフルアルバムを出したのですが、やっぱり自意識の高い自分に響く曲がたくさんありました。
アルバムの中に入っている「15歳」という曲は、拗らせていた中学生の自分から、世間に迎合している自分を見たらどうなのかという葛藤が歌われていて、「よくわかるなー」と共感しました。
で、「15歳」と対になる「BAD ORANGE」もいい曲なんですよ。
ダメさを肯定するような曲なんですが、“病原菌扱いでもわりかし能天気”というバースにすごく元気をもらいました。
おもしろかった映像作品
2年前のメンタルダウンの余波(なぜか11月頃に治った)で見れた映像作品は少なかったのですが、オッドタクシーは話の展開の仕方から、最後の驚きまでめちゃくちゃおもしろかったです。
東京が舞台の作品ということもあり、「オッドタクシー見た!!」東京経験者に話したところ、アニメの話をしていたはずなのに東京の地域ネタやグルメネタに話題を飛ばされるというパターンをくらったことで、東京へのコンプレックスが強まった作品でもあります。
これまで僕は九州・関西・東北と住んできましたが、関東は「東京の影響が強すぎだろ!!」と思う限りです。
来年は群馬から東京を狩ってやろうと思います。
あとはエヴァが終わったり、役所広司が主演をつとめた「素晴らしき世界」も含めて、とくに2021年の最初の方は胸を打つような映像作品が盛りだくさんでしたね。
おもしろかったマンガ
今年はあまり新しいマンガを読みませんでしたが、怪獣8号がおもしろかったです。アメコミをジャンプナイズしたような漫画じですが、やっぱり王道ものはおもしろい
あとは物議をかましましたがルックバックですね。藤本タツキ先生はマンガに映画の表現を取り込もうとしているのですごいです。早くチェンソーマンの2部も読みたいです。
ということで、とりとめもなく文章を書きながら2021年をLOOK BACK(振り返り)しました。
今年も1年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
