ぐんま

伊香保温泉の「黄金の湯」はすごくいい

石段の街からこんにちは。今日は伊香保温泉に来ています。

伊香保は群馬で3番目に人気のある温泉地です。

石の階段を中心に色々なお店が並んでいて、

やけに主張の強いワッフル屋さんもあるし、

ダーツ・手裏剣・わなげを楽しめるお店もあります。

お祭りの屋台のようなお店が多くて、たくさんの人とワイワイするのが楽しい温泉地です。

楽しい雰囲気の伊香保温泉ですが、群馬の人に愛される温泉地でもあります。

群馬の人は、法事や友達の旅行、旅行先が決まらない時に伊香保を選ぶことが多いです。

「とりあえず伊香保に行けばハズレない」という雰囲気もあります。

実は僕自身は群馬に住んでいるのに、1回しか泊まったことがありません。

住んでいる場所から約1時間なので、「近いから今度行こう」と思ってしまって、行ってませんでした。

なので、あまり伊香保のことを知らないんですよね。

ただ、有名な温泉地なので、1度はゆっくりと行ってみたいなという気持ちは持っていました。

今回、1日まるっと時間が空いたので、折角の機会ということで伊香保温泉に泊まることにしました。

そして、職場にいる温泉ガチ勢に伊香保に行くことを伝えたところ、

「伊香保に行くなら、黄金(こがね)の湯を味わうといいよ」

とアドバイスを貰いました。

なので、今回は「黄金(こがね)の湯」を軸に楽しもうと思います。

*伊香保には「黄金(こがね)の湯」と「白銀(しらかね)の湯」の2種類のお湯があります。

黄金の湯は江戸時代から続く土色のお湯で、白銀の湯は平成に見つかった無色透明のお湯です。

黄金の湯の方が温泉感は強いです。

黄金の湯の元湯に浸かる

まずは、黄金の湯が湧いている湯元露天風呂に向かいます。

伊香保の石段を上ると、湯元源泉地を示す看板があるので、この看板に沿って、露天風呂を目指していきます。

湯元源泉地ってひびき、産地直送とれたて新鮮市みたいでカッコいい。

ザーッザーッと水の流れを聞ききながら、林間学校のウォークラリーのような道を歩きます。

喉も渇いていて、「水を飲みたいな」、「山の湧き水とかあったら嬉しいな」と思いつつ、先に進みます。

飲泉所で黄金の湯を飲む

山の湧き水が欲しいなと思ってたら、温泉を飲む場所が現れました。

マラソンの給水地点のように絶妙な配置。

石段街からウォークラリーしたせいか、汗もダラダラで喉も渇いている。

ラッキー。これはがぶ飲みするしかない。

こういう山の湧き水みたいなのは美味いに決まってます。

色も透き通っていて、evian的なオーラもある。

さて、喉をうるおそう。

 

「それっ!!」

 

口に入れた瞬間、違和感が走った。

 

「げほっ。甘苦い・・・」

 

炭酸の抜けたコーラに鉄を溶かしたような味がする。しかも、ぬくい。

キンキンに冷えた水を飲む気になってただけに、ダメージが大きい。

温泉だからぬくいのは当たり前だ。

 

「これ以上飲むのは厳しいな・・・」

ひと口で飲むのをやめることにしました。

そもそも、ここの水は鉄と同じ味だ。鉄の味って人間の血と同じ味だし、ドラキュラくらいしか飲まねーんじゃないのかな。

伊香保露天風呂に入る

ようやく伊香保の最深部に到着しました。これが湯元で伊香保のコア部分。

黄金の湯の源泉が湧き出ている場所です。

源泉温度は約45℃で、ここから1km程流れてから旅館のお風呂に注がれています。

このすぐ目の前にあるのが、伊香保露天風呂。

本当に近い。

引用:伊香保温泉観光協会(https://www.ikaho-kankou.com/spring/spa1/

脱衣場は外、洗い場は無し、虫や葉っぱも浮いている。武骨な感じの露天風呂。

ふんわりと漂う鉄の匂いが鼻に入ってくると、これから温泉に入るんだと期待が高まります。

「いざっ、入浴」と湯船に浸かると、かなりパンチ力があって、重さを感じる。

温度は42℃前後だと思うけど、保温力抜群で、しばらく経っても汗ダラダラだ。

黄金の湯、素晴らしい。

・ホームページ:https://www.ikaho-kankou.com/spring/spa1/

・営業時間:10:00~18:00  *2020年6月現在

・定休日:第1・3木曜日

・料金:大人(中学生以上) 450円 、小人(小学生以下) 200円

・タオルレンタル:タオル 300円 バスタオル 1000円

黄金の湯 かけ流しの宿 森秋旅館に泊まる

さて、後は宿でゆっくりするだけです。

泊まる宿も黄金の湯を基準に考えました。

色々と調べてたところ、「黄金の湯」を引く権利を持った旅館は限られてることが分かりました。

江戸時代に偉い人たちがどの宿にどの量のお湯を引くか決めていて、今でもそれが基準になっているそうです。

「じゃあ、どの宿がいいのか」となりますが、下の図を見るのが分かりやすいです。

引用:伊香保 黄金の湯 小間口 (http://www.ikaho-koganenoyu.net/)

元湯からどの宿に、どのくらいのお湯が引かれているか示している図です。小間口系統図と呼ばれています。

黄金の湯を引く権利を持つ宿をまとめると、以下の通りです。

参考までに、( )にじゃらんで調べた宿の価格を載せています。

・ホテル小暮(25,300円~)

・千明仁泉亭(20,900円~)

・岸権旅館(18,700円~)

・森秋旅館(17,765円~)

・横手館(15,400円~)

・古久屋(15,345円~)

・ホテル金太夫(9,798円~)

・伊香保グランドホテル(9,845円~)

2020年6月現在。大人3名/室で1人当たりの税込価格を記載。プランは一番安いプランです。

黄金の湯の引き湯量が多い宿程、価格が高いですね。

「ホテル小暮」、「千明仁泉亭」、「岸権旅館」は伊香保でも御三家と呼ばれる宿だけあって、お値段も高めです。

また、「ホテル金太夫」、「伊香保グランドホテル」は伊東園ホテルグループなので、安めの価格設定です。

今日は、ここに載っている宿の「森秋旅館」に泊まります。

チェックインを済ませたら、後は風呂三昧です。

内湯は半端なく広い。

ビル・ゲイツの家のリビングより広いんじゃないかと思うくらい、広くて開放感がある。

湯元露天風呂より匂いは控えめで、お湯もぬるめ。

風呂が広いこともあって、源泉が注がれている部分と、端の部分で温度が違う。

温まりたいときは中央、ぬるめがいい時は端に行ったりと、長いことお湯に浸かってしまいました。

湯元よりも少しぬるめで、パンチ力もマイルド。

元湯から1km以上離れると、温泉の質もちょっと変わるんだなと思いました。

次は露天風呂。

オレンジ色の夕日と茶色の温泉のコントラストが素晴らしい!!

何だか物思いにふけって、長湯してしまった。

後は、風呂に入ったり、ゴロゴロしたり、ご飯を食べるとアッという間に朝になりました。

おわりに

初めて黄金の湯を味わいましたが、ぬるめの湯と保温力が特徴的だなと思いました。

長く浸かることの出来る温泉です。

ただ、源泉の温度が高くないのと、引けるお湯の量が決まっているので、冬場はちょっと寒いかもしれません。

今度は引き湯量の多い、ホテル小暮や千明仁泉亭に冬場に入ってみて、どんな感じなのか確かめてみたいです。

 

 

 

 

 

ABOUT ME
たんぺい
「らしさ」を伝える取材ライター/企業・専門家・マイノリティ当事者など幅広く取材しています/実績:小学館HugKum、ほ・とせなNEWS、Media116など/サウナ、CBD、こってりしたものが好きです

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