雑記

「ひぐらしのなく頃に」の感想。魅力を書きなぐってみた。

ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に。いま、マイブームが訪れている。

リメイクのニュースをきっかけに見直して、すっかりハマってしまった。

*実はリメイクではなく、新作でした。

刺激の強い描写、広げられていく風呂敷、たたまれていく風呂敷。

どこを切り取ってもおもしろい。

そのおもしろさについて、思いっきり語りたいと思う。

ちなみに、ネタバレしかありません。

ひぐらしのなく頃に 前半部 感想

「ひぐらしのなく頃に」(以下、ひぐらし)のストーリーを簡単にまとめると以下のとおり。

舞台はトトロのような、山あいにある自然豊かな田舎。

人口2000人の村で暮らす、少年少女、壮年及び中年、老人たちの物語である。

ちょっと危ない薬でもやってそうなハイテンションのボーイ&ガールが物語の中心。みんな、めっちゃ早口で、しゃべる。

ひぐらしのなく頃にの主要キャラクターは以下のとおりである。

・前原 圭一(まえばら けいいち):中2 男子。私服は半袖の釣りジャケット。

・竜宮 レナ(りゅうぐう れな)   :中2 女子。私服は真っっ白のワンピース。

・園崎 魅音(そのざき みおん)   :中3 女子。腰にTシャツを巻いている

・園崎 詩音(そのざき しおん)   :中3 女子。私服はメイド服。

・古手 梨花(ふるで りか)     :小6 女子。制服をサスペンダーで留めてる

・北条沙都子(ほうじょう さとこ):小6 女子。酒やけしたような声。

基本のストーリーは、少年少女のだれかが発狂して仲間を殺すというもの。

完全にホラーとしか言いようがなく、ハイテンションだった少年少女がいきなり発狂していく姿にはおどろきを隠せない。

「最高の仲間たちだぜ」とHIP-HOPのリリックをかなでていた人物が、「お前ら信じられない」と青春パンクロッカーのようにキレだす。そして、最終的にSATSUGAI。

まじで、こわい。

何かの薬が切れた中毒者の禁断症状を見ているようだ。

このハイテンション→発狂のサイクルは、「はだしのゲン」のムスビのヒロポン依存と全く同じである。

ムスビはヒロポンを打つことで、ハイテンション → 禁断症状で怒り狂う という状態に陥っていた。

ひぐらしには、ヒロポンを打つシーンはないものの、ハイテンション → 怒り狂うシーンが何回も登場する。

つまり、ひぐらしは、はだしのゲンから着想を得たストーリーということじゃ。

話が逸れてしまったので、戻します。

最終的に、仲間を殺した本人は後悔しながら死んでしまう。

この仲間殺しの刺激的なシーンとそこに至るまでの心情描写は、ひぐらしの代表的な魅力の1つである。

▲これがアニメのOP。何とも言えない不気味さがある。

仲間殺しの刺激的なストーリーに加えて、もうひとつの魅力が「謎」だ。

まず、最初のストーリーで主要人物が全滅したはずなのに、次のストーリーではなぜか全員復活している。

そして、また悲惨な事件が発生 → 殺害→後悔のサイクルになる。

しかも、最終的には村が絶滅するストーリーになる。意味不明。頭がバグる。

いわば、「風が吹けば桶屋が儲かる」の、「風が吹く」部分が抜けて、「桶屋が儲かった」部分だけを見せられているような気分になる。意味が分からない。

もちろん、この謎は意図的に作られている。

主役の視点で物語が作られているため、主役の視点以外の情報はまったく得られない。

読者は主役のフィルターを通してでしか、周囲の人物像や出来事の感想を把握することができないのである。

客観的な情報は何も分からないのだ。

「仲間殺しの刺激的なシーン」と「謎」によって、脳みそはこれ以上もない興奮状態に陥る。

そして、ひぐらしの前半が終わるころには、「はやくはやくはあく、見たい」となってしまうのである。完全に、ひぐらし中毒者。

ちなみに、この前半部分はまあまあ長い。

ゲームではクリアに24時間くらいかかる。アニメでは省略しながらも15話、漫画は8巻。

「ひぐらしのなく頃に」の前半部分は出題編と呼ばれる。

出題編は以下の、4編から成り立つ。

・鬼隠し編:転校生の男の子視点で進む物語。全員死ぬ。

・綿流し編:転校生の男の子視点で進む物語。

中学生の女の子(魅音・詩音)が準主役。全員死ぬ

・祟り殺し編:転校生の男の視点で進む物語。全員死ぬ。

・暇つぶし編:舞台になった村の過去の物語。伏線が多い。全員は死なない。

ひぐらしのなく頃に 後半部 あらすじ編

前半部はひたすらに、悲惨なシーンと謎が強調されたホラー系ミステリーの物語だった。

これは、当時「正解率1%」と煽られていたことからも明らかである。

ただ、後半部はガラッと、物語のジャンルが変わる

ホラー系ミステリーからSFへと徐々に変化するのである。

これまでの世界はパラレルワールドだったこと。

そのパラレルワールドを渡り歩いている女の子(古手梨花)が主人公だったことが徐々に明かされていく。

そして、前半部の謎が明かされていくという意味で、解決編とも呼ばれている。

「風が吹けば桶屋が儲かる」の、「風が吹いた」という真の原因。

真の原因がもとに発生したいろいろな出来事により、「桶屋が儲かった」ことが分かる。

ただ、真の原因がオカルト的かつSF的で予想しようもない内容だったため、真面目に推理していた人たちからはかなり批判された。

 

解決編は以下の4編から成り立つ。

・目明し編:綿流し編の解答。

・罪滅ぼし篇:鬼隠し編の解答。

・皆殺し篇:祟り殺し編の解答。

・祭囃子篇:ハッピーエンド

ちなみに、PCゲームで45時間、アニメでは30話、漫画では22巻である。

ガチで長すぎる。

ひぐらし 解決編で1番人気の『目明し編』について


ひぐらしのなく頃に解 目明し編 1巻 (デジタル版ガンガンウイングコミックス)

ひぐらしの解決編の最初に展開されたのが、目明かし編である。

日記のノートを抱いている女の子(園崎詩音)が主人公で、前半の綿流し編の謎が分かるストーリーだ。

この話は、ひぐらしの中でも強い人気をほこる。

いわゆる泣きゲーに近くて、色々な人の心にクリーンヒットしたのである。

泣きゲーとは、2000年代前半に流行ったゲームのジャンルのひとつ。

かわいいキャラクターに感情移入(萌え)させた後に不幸展開を起こして、ハッピーエンドかバッドエンドで終わる。

それが泣きゲーの王道展開だった。

この話は、女の子の淡い恋心、悲劇によるかなわない恋を描いている。

最後は悲劇を起こした黒幕への復讐を決意し、暴走して、仲間を殺し、後悔しながら死んでしまう。

正直、ストーリーだけを文字で追うとチープで陳腐としかいいようがない。

でも、キャラクターの心情描写、残酷なシーンがすばらしくマッチしていて、たくさんの人たちが涙を流した。

僕もこの前、ゲームとアニメと漫画でこの話を見返した。

ラストシーン付近では、やっぱり涙が出てきてしまった。

ちなみに、一番のおすすめはゲームの原作です。

そして、ゲームのBGMに歌詞をつけた曲(you)もネットを中心に大ヒットした。

主人公の女の子の心情をつづった歌詞、郷愁を誘うような曲調が作品とマッチしている。

久石譲の「summer」と始まり方が似ている曲でもある。

ちなみに、この曲のコード進行はカノン進行らしい。当時、オタクの友達に教えてもらった。

なので、僕も「この曲はカノン進行だからいいよねっ」て周りの人に言いまくっていた。

もちろん、バッハもカノンも聞いたことなければ、カノン進行の意味も分かっていなかった。知ったかである。なるべく近寄りたくないタイプの人間だ。

最終ストーリーの前までの物語

ひぐらしの解決編では、目明し編以降、2つのストーリーが展開される。

そして、ここからは「運命を変える」がテーマになる。

もちろん、どのストーリーも最後は全滅する。

ただ、これまで主要人物の誰かが発狂していたのが、発狂しなくなる。

仲間を殺したという大きな後悔が、違う世界の同一人物に届いたという理由だ。

そして、後悔の届いた人物が、発狂しそうな人物を全力で止めようとする。

完全に荒唐無稽なストーリー。

だけど、物語を見るとなかなかの熱さを感じる。

まず、後悔を知っている人物が違う世界での殺害を思いだすシーンがあり、「おおーっ。これはあの時の・・・」という興奮がある。

そして、殺害を思い出した人物の1人称視点での心情描写(後悔)も加わって、論理を超える面白さを味わえる。

最終ストーリーの1歩手前で黒幕は分かるが、黒幕は乗り越えられずに終わる。

ちなみに、ここまでで「マジかよ・・・」ってなる展開は多い。

小学校の屋上でナタをもった女の子とバットをもった男の子が闘うシーンもある。

最後はハッピーエンド

最後のストーリーは、「祭囃子(まつりばやし)編」だ。

名前の通り、よくもわるくもお祭り展開。ハッピーエンドだ。

ちなみに、最後のエピソードの前までに分かっていることは以下のとおりである。

・主人公はパラレルワールドを歩いている女の子

・パラレルワールドの記憶が他の登場人物にもかすかに残っている。

・記憶がおぼろげながら残っているため、発狂しない。

・女の子は常に殺されるが、殺しの黒幕は政治家と特殊部隊だった。

・女の子は、殺されずに仲間と楽しく過ごせる日常をのぞんでいる。

ハッピーエンドの定義は、「パラレルワールドを歩いている女の子」と仲間たちが殺されずに楽しい日常を過ごし続けることである。

この物語は、「風が吹けば、桶屋が宇宙皇帝になっていた」というような物語だ。

奇跡が起こり、小中学生が黒幕の特殊部隊(銃を持っている)に勝って、ハッピーエンド。

とにかく、勢い重視のお祭り展開で、はちゃめちゃとしかいいようがない。

コピペにもなるくらい有名だ。

〇有名なシーン(コピペ)

「おめぇ、……戦略、戦術、…そして戦闘、…全て三拍子揃ってるぜ。 ……お前みたいなヤツが俺の役をやるべきなんだよ…。山狗みてぇなクソどもの隊長をな…!」

~中略~

「…………勝てねぇ…。……勝てねぇよ……。…こんなヤツが隊長だったんじゃ、 …勝てるわきゃねぇやな…。へへへへはははははははは!!」

▲「特殊部隊は中学生女子に負けないだろ」と思ってしまう。

作者の筆がのりすぎてしまったのか、ひぐらしの痛々しさが存分に出てしまった感じだ。

ただ、この最後のストーリーは、ありだと思う。

というのも、シリーズを通しで見ていると、「救いのない時間」が長いので、どうしても「救い」が欲しくなる。

空腹は最高のスパイス、サウナは水風呂に入る助走と言われる通り、我慢の後の快楽は最高でしかない。

「救いのないストーリー」も1種の我慢であり、その後に味わうハッピーエンドは快楽としかいいようがない。

65日の断食後の焼き肉、65時間サウナに入った後の水風呂、65時間の悲劇の後のハッピーエンド。

納得感を通り越して、大きめの感動が胸にくるのである。

ということで、祭囃子編は単体で見ると耐えがたいけど、シリーズ通しで見ると最高としかいいようがない。


ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 

「ひぐらしのなく頃に」感想。まとめ。

「ひぐらしのなく頃に」のいい部分は、残虐なシーン、ホラー、謎、萌えキャラ、オカルト、SF、と色々とある。

その中でも、分かりやすさと運命を変える部分が最高だと思う。

分かりやすさの点では、とにかく説明や心情描写が多いので、ストーリーを見失うことがない。

そして、失敗を繰り返しながらも最後は運命を打破する。

主人公達が、数えきれない失敗を繰り返して、最後は100点の成功をつかみ取る。

現実ではなかなか起こらないことだ。

現実では、失敗して終わり、もしくは70点くらいであきらめることがほとんどである。

「失敗の上での100点での成功」は現実では起こらない。

だからこそ、見ていて感情を動かされるし、救いを感じる。

そういった「失敗の上での100点での成功」こそが。ひぐらしという作品の1番の魅力だと思う。


ひぐらしのなく頃に奉 EG THE BEST – Switch

ABOUT ME
たんぺい
ぐんま在住。30代。 「日常をちょっとだけ楽しむ」をモットーにブログを書いています。 ブログのメインテーマ:ぐんま、雑記、発達障害、サウナなど

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