発達障害

発達界隈で開かれているオープンダイアローグについて

Twitterで、オンラインで発達障害のオープンダイアローグが定期的に開催されている。

オープンダイアローグとは、端的に言うと、ひとりが悩みを相談して、他の参加者がその悩みに対して個人としての意見を述べていくというものだ。

相談内容と相談への答えが相談する人を含めた参加者全員に、相談内容、相談ないようにどつ答えるのなオープンにされているので、オープンダイアローグ、“開かれた対話”、と呼ばれている。

このイベントに、何度か僕自身参加しているのだけど、相談者としても、聞き手としても、色々と学びがあったので、その概要と感想を書いていこうと思う。

ちなみに、開催者はとらっちさんという、発達障害のNPO法人を立ち上げている方。気になる方は個別に連絡をとってもらえればと思います。

そもそもオープンダイアローグとは何か?

もともとオープンダイアローグとは、フィンランドで行われている統合失調症に対する治療法のことである。

具体的には、以下の通りだ。

オープンダイアローグの「オープン」とは何か?それは、クライアントである本人やご家族などの関係者に対して開かれているという意味だ。それまでの精神医療では、本人の情報が本人たちにクローズにされていたり、医療者が治療方針を本人のいないスタッフルームで話し合って決めたりしていたが、ケロプダス病院はそういうことをなしにした。

そして、困難を抱えている本人と、その人に関係する人たち、複数の医療職とで、対話の場を作った。

それ以前は、クライアントと精神科医が1対1で診察を行なっていたが、ケロプダス病院は1対1で会うことをやめた。対話の場に複数の人たちがいることによって、事態を他面的に理解することを助け、すると困難を解消するためのアイディアや道筋がいくつもあることに気づいていく。


治療を受ける人・医師・カウンセラー・家族を集めて、すべて包み隠さず、話し合っていくと、色んな道筋が見えてくるいうことらしい。

うん、ちょっと怪しい。

話し合いだけで、精神疾患が快方に向かうというのはどうもうさん臭い。

日本におけるオープンダイアローグの第一人者である精神科医の斎藤環先生も、同じくはじめは、うさん臭いと思っていたらしい。

正直に言えば、最初は半信半疑でした。医療不信が広がるなかで、「あらゆるワクチンは有害である」とか「抗がん剤は無意味」といったデマゴーグが飛び交っています。精神障害にはいっさい薬物治療をおこなうべきではないと主張する医師さえいます。このオープンダイアローグなる治療にしても、せいぜいマイナスイオンとかEM菌のたぐいのニセ科学か、うさんくさい代替療法なのではないか。そうした疑いがぬぐえませんでした。


半信半疑どころか、9割くらい疑っている感じである。

まあ、メンタル界隈とスピリチュアル・非化学的なものは、焼き肉とビールくらい相性がいい。

精神疾患は、目に見えない苦しさがあるのと、人によって症状の出方が違う。

根本的に精神疾患を引き起こしている原因は分からないのもあるし、薬の効く効かないもあるわけで、結局、投薬しながら、環境調整しつつ、自分に合った考え方で心理状態をよくしないといけないというところに行きつく。

心理状態をよくするということは、自分に合った考え方を選んで、場面ごとにそのフレームに沿って物事を判断していくということだ。

人によってはスピリチュアルの考え方が肌に合う人もいるわけで、そのことは個人の考え方だから問題ないのだけど、そうすると「だまして大きく儲けてやろう」という悪質な業者も出てくる。

で、スピリチュアルに助けを求めた結果、悪質な業者に大金だけ取られて、症状はよくならないという人が生まれる。

僕自身、こういうのを目にすることもある。

うーん、なんとも世知辛い世の中。

なので、精神科医がスピリチュアルっぽいものを疑うのも当然だ。

でも、オープンダイアローグについて調べ終わったあとは、意見を180度変えている。

結論から言いましょう。いまや私は、すっかりオープンダイアローグに魅了されてしまっています。ここには確実に、精神医療の可能性があります。

『オープンダイアローグとは何か」』

かなりの興奮が伝わってくる。

まあ、なんというか統合失調症の専門医にとって、画期的な治療法だったらしい。

オープンダイアローグ関連の本が専門医によって徐々に出版されつつある現状を見ると、他の医師も同じように「効果がある」と考えているのだと思う。

さて。

とはいっても、僕の参加したネットでの発達オープンダイアローグの話である。

本家のオープンダイアローグは統合失調症に対しての治療法であり、医療者が参加するが、発達オープンダイアローグは「悩みへの気づきを得よう、心を軽くしよう」くらいのもので、医療者の参加もない。

発達障害当事者の、発達障害当事者による、発達障害当事者のための、あたらしい相談会というようなイメージだ。

将来はわからないが、現時点では医療的な根拠や裏付けはないし、民間療法の1種のようなものでしかない。

僕自身、「問題は解決しないけど、学びはあるし、心も楽になる」という感想を持ったけど、人によって合う・合わないもあるので注意はしてほしい。

次に、具体的にその概要を書いていきたい。

インターネット発達オンラインダイアローグについて

自分の参加した、オープンダイアローグは具体的には以下の通りである。

・テーマ:主に発達障害特性に関わる悩み

・概要:相談者への悩みに対して、みんなで会話を行う。

・目的:会話自体が目的で、問題の解決は目指さない。

・人数:ファシリテーターが1名、相談役が1名、他の参加者が約3〜4名。合計、5〜6名。

・費用:初回が無料で、2回目以降は300円。(楽天paypaypayで送金)

・開催頻度:週に2〜3

・使用ツール:ZOOM

*基本的に顔出しだが、音声だけでもOK

また、具体的なオープンダイアローグの流れとルールは以下の通り。

①  軽い自己紹介、オープンダイアローグの説明

② 相談者が、相談したい内容を言う

③  相談者に対して、相談を受けた人が質問する。

・相談者は、答えられる範囲で答える。

・トラウマに抵触するものや言いたくないことは、答えなくてOK

④  リフレクティング

・相談者は、音声はつけたまま、ZOOMのマイクとカメラをミュートにする。

・相談を受けた人たちは、相談者から聞いたことをもとに、自分の考えたことを言いあう。

・相談者は、自分の相談への意見を、聞く。

このリフレティングは、自分の目の前で、自分の噂話をされるようなイメージ。

批判や悪口はないので、他人から自分の相談事がどう見られているのか把握することができる。

⑤ 相談に乗る人が、話し合いに戻り、感想を述べる。

・相談に乗る人たちは、相談者の話を聞いて、主観的な意見やアイディアを述べるだけ。

・話はさえぎらないで、最後まで聞く。

・主語は大きくしない。

・議論、批判は厳禁で、心理的な安全性を担保する。

個人的な感想について

これまで、相談者役と相談を受ける側として何度か参加したので、その感想を書いていく。

相談役としての感想

自分の場合、深刻な悩みを人に相談することができない。

ここでの深刻な悩みは、職場だったり、家庭だったりで、「他の人は当たり前にできるけど、自分はできない」というようなことだ。

これまで人に相談して、共感してもらえたり、理解してもらえたこともなければ、具体的な解決策をもらえたこともない。

自分でやってみてダメだったことをアドバイスされるか、正論で片付けられることしか経験したことがないので、めちゃくちゃ疲れる。

また、身近な人に相談すると人間関係にも影響することもある。

それだったら、「自分でどうにかする」のが楽だし、そもそもそれしか選択肢がない。

これは発達特性で、できることできないことの凸凹が大きく、普通の人には理解できないことが多いからだと思う。

特性による困りごとの大きさは、感覚的な部分も大きいし、人は自分の経験したこと・見てきたことでしか物事を判断できないので、仕方ないといえば、仕方ない。

ただ、この発達オープンダイアローグの場合、発達障害を持つという共通項があるので、常識から外れた悩みであっても共感されやすい。

そして、悩みは解決しなくても、共感してもらえることで、かなり気持ちは楽になる。

また、同じような悩みを解決した人もいることもあるので、アドバイスも自分に活かせることもあった。

まあ、インターネットの薄い関係なので、人間関係に大きく配慮することもなく、相談しやすいのがいい。

次に、相談を受ける側としての感想

他の発達障害の人の悩みは、多かれ少なかれ、自分の中にもあるなと感じる。

例えば、人とのコミュニケーション、仕事の報・連・相の仕方、仕事での不注意、感情的になってしまいやすい、自分を否定しがちといったようなこと・・・

もちろん悩みの濃度は人によって異なるのだけれど、自分が乗り越えたことだったり、自分が悩んでいたりすることとの共通点が多い。

なので、相談者の相談に共感したり、深く考えることで、昔の自分を認めているような気分になったり、自分の悩みがはっきりしたりする。

なぜかは分からないけど、自己肯定感が上がるし、問題への考え方がわかって、前を向きやすくなる。

他の人はどうか分からないけど、個人的には、相談者役のメリットも大きいと思っている。

まとめ

発達障害を抱えていると、悩みを抱え込んだまま、ダウンすることも多い。

仕事があろうと、家族がいようと、パートナーがいろうと、自分の人格がまわりから理解されにくく、心理的に孤立しやすいことも影響していると思う。

ネットのオープンダイアローグ自体は、その心理的な孤立を癒す効果があるのではないかと思っている。

個人的にはおすすめなので、もし、気になる方がいたら、主催者のとらっちさんへ連絡をお願いします。

 

ABOUT ME
たんぺい
ぐんま在住。30代。 「日常をちょっとだけ楽しむ」をモットーにブログを書いています。 ブログのメインテーマ:ぐんま、雑記、発達障害、サウナなど

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